旅館・ホテル、旅行会社、キャリア、学識経験者、そして政治家などで構成する横断的組織、観光振興懇話会(TPA=ツーリズム・プロモーション・アソシエイツ)が15日発足した。法人、個人、協賛などを含めた当初会員数は約50。活動を通して観光政策の推進を図るとともに、旅館・ホテルに対して優先送客をする。旅館とホテルが業界団体の枠を越えて組織化されるのは珍しく、また「産官学連携の観光振興は初めて」(関係者)という。活動事項の中に「会員が享受する特典」をあえて掲げ、既存団体と一線を画しているのが特徴だ。
同日、東京・品川のホテルパシフィック東京で創立総会が開かれ、初年度役員、定款、予算などを決めた。形態は有限中間法人とした。
会長には作古貞義・流通科学大教授(兼調査委員長)、副会長には沖野勝・ホテル京急社長、副会長兼理事長には大島利徳・オフィス・ティー&オー会長(兼販促委員長)が就いた。理事のうち、仲摩徹彌・第一阪急ホテルズ専務が総務委員長、また事務局長の高木豊彦氏がトレードリレーション委員長を務める。
創立総会には国会議員も出席(15日)